企業結合規制への対応

企業の合併や買収(M&A)、共同持株会社の設立による経営統合、事業譲受等の企業結合は、一定の場合に公正取引委員会に対する事前届出が必要とされ、同委員会による綿密な企業結合審査の対象とされます。
このような企業結合審査でクリアランスを得て、M&A等を成功させるためには、M&A等の検討段階において独占禁止法上の評価を見極めた上、そのM&A等が市場における競争に悪影響を与えるものではないことを当局に筋立てて説明し、理解を得る必要があります。

のぞみ総合法律事務所では、M&A等の企業結合を行おうとする企業に対し、独占禁止法上の規制を受ける可能性の検討と対応策の助言、企業結合届出、クリアランス取得のための企業結合審査対応等の総合的なリーガルサービスを提供しています。
もちろん、M&A等に伴う法務デュー・ディリジェンスや合併契約書作成等の業務と切り分けて独占禁止法に関する部分のみをご依頼いただくことや、セカンド・オピニオンのご依頼も歓迎です。

企業結合届出

検討中の企業結合について、公正取引委員会のほか各国競争当局に対する届出の要否の検討や届出手続に関する助言・サポートを行っています。

また、これにとどまらず、検討中の企業結合における独占禁止法・競争法上の規制リスクの評価と対応策を検討し、必要に応じて、公正取引委員会のほか各国競争当局への届出前の相談等のサポートにも対応いたします。

企業結合審査対応

企業結合審査にあたり、公正取引委員会のほか各国競争当局との協議・折衝も対応いたします。対応にあたっては、対象となるビジネスを深く理解した上で、必要に応じて経済分析の専門家とも連携し、有力な競争事業者の存在、隣接市場からの競争圧力の存在、新規参入や輸入の可能性の存在など、その企業結合が市場における競争に悪影響を与えるものではないと考えられる理由を筋立てて当局に説明し、交渉するなど、速やかにクリアランスを取得することができるようサポートいたします。

海外企業結合届出・審査対応

海外市場を有する企業間の企業結合においては、日本の公正取引委員会のみならず、欧州委員会や米国連邦取引委員会など、海外における独禁当局への届出の要否の検討や届出手続への対応が必要となります。

のぞみ総合法律事務所は、豊富な海外の法律事務所とのネットワークを通じて、こうした海外での届出要否確認や届出対応に関するサポートも行っております。

所属弁護士の主な取扱案件の一例

  • メーカー同士の企業結合について、2次審査を経てクリアランスを取得

  • 製造業者とサプライヤー間の企業結合について利害関係者であるサプライヤーを代理して公正取引委員会と交渉

  • 日本企業へ多国籍企業の一事業を譲渡するケースについて日本企業を代理して公正取引委員会との交渉

  • 日本の企業結合の手続等についてリサーチペーパーの作成

  • 日本企業間での事業譲渡についての相談対応

  • 競合事業者間での業務提携にかかる公正取引委員会のクリアランス取得

会社役員のための法律実務研究会「M&Aと公正取引委員会による企業結合審査について」

産業経理協会;2018.5.9

近時の金融機関の統合・業務提携事例にみる独占禁止法上の留意点(第329回金融法務懇話会)

金融財政事情研究会;2017.11.24

シェルも日本撤退へ!「原油大幅下落で最後の業界再編」-独禁法から読み解く再編の最終形-(共同講演)

中澤公認会計士事務所;2015.2.4

独禁法上の論点を踏まえた 提携スキームの検討手順

Business Law Journal2017年3月号 レクシスネクシス・ジャパン;2017.1

独禁法事例速報 特殊なスキームによる届出義務の回避が問題とされた事例

ジュリスト2016年11月号(No.1499) 有斐閣;2016.10

企業結合事案に関するコメント掲載

ロイター トムソン・ロイター・マーケッツ;2016.4.2

企業結合事案に関するコメント掲載

日経ビジネスONLINE 日経BP;2016.3.17

石油業界の企業結合に関するコメント掲載

日本経済新聞 2015.12.4朝刊企業面

続く東芝経営陣の迷走 期限守れぬメモリー売却の意義 コメント掲載

日経ビジネス 第1907号 日経BP